私の故郷、熊本県八代市坂本町のとっても小さな、だけど私にとってはキラキラ輝く宝物に見えた「祭り」や「伝統風習」をどうにか記録として残したい!──自称「集落の奇祭研究家」坂本桃子さんが、そんな思いをもって2018年頃から続けてきた取材の成果を結実させ、今年6月、写文集『食べて祀って 小さな村の祭りとお供え物』を刊行されました。
これを記念し、当店ギャラリーにて写文展を開催いたします。
坂本町は人口が現在2,400人ほど、高齢化率63%の中山間地にある小さな町だそうです。しかしながらそんな坂本町では、四季を通じて、複数の集落で同時多発的に様々な祭りや習わしが今でも頻繁に行われており、坂本さんは特に、美味しそうなお供え物や手作りのご馳走、そしてそれを分け合って食べている光景に魅了されたといいます。
里、川、山の恵みをいただき、自然との一体感のなかで、心地よい時が流れる。手作りのご馳走と笑い声で神さまといっしょに楽しむ。その素朴な豊かさを伝える写文展を、どうぞお楽しみください。
坂本桃子
1990年熊本県八代郡坂本村(現:八代市坂本町)生まれ。西南学院大学卒業。大分県安心院町の農村民泊に関わる仕事を経て、イタリアの農村でアグリツーリズモを転々とする。2014年、ふるさと坂本町にUターンし、地元ケーブルテレビに就職。自主放送番組の制作を担当する。その際、取材で出会った集落の小さな祭りに魅了され調査を始める。2019年より結婚を機に水俣市へ移り住み、「高校生がつくる水俣食べる通信」の広報を担当する。 現在は、自称「集落の奇祭研究家」として、熊本県内の一風変わった年中行事や伝統風習を取材し、記録する活動に取り組む。
2023年10月11日(水)-10月29日(日)
場所:長崎書店内ギャラリー
時間:11時~19時(最終日のみ18時まで)
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